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ネットワークエンジニアの仕事で扱う物理機器をざっくりと解説

ネットワークエンジニアが扱う機器の種類は膨大にあります。例えば企業内ネットワークを構築する場合はデータ通信のための有線LAN・無線LANがあり、L3SW・L2スイッチ、セキュリティを強化するためのファイヤウォールやUTMといった様々な機器を扱います。

どのような機器を導入するかは企業規模や企業ポリシー、ネットワークでなにを実現したいかによって異なります。


L3スイッチ一つでもシスコやアラクサラ、ジュニパーと多くのメーカーで取り扱いがあり、型番やライセンスによって「できること」が異なってきます。

この記事では、ネットワークエンジニアが扱う機器の役割について、細かい仕様などは無視してざっくりと解説していきます。

実際に仕事として取り組まないとイメージがつきにくいネットワーク技術ですが、雰囲気だけでも知っていただけたら幸いです。


記事の内容

  • 代表的なネットワーク機器を簡単に解説


L2スイッチ

L2スイッチは、接続されたMACアドレスを学習して通信を行います。MACアドレスはパソコンやスマートフォンごとに割り当てられている、世界で1つしかない端末の識別番号です。


L2とはレイヤー2の略になり、OSI参照モデルの第2層にあたる機器です。

7層アプリケーション層アプリケーションレベルのデータのやり取りを規定。HTTPとか
6層プレゼンテーション層データ形式を補正
5層セッション層通信開始~終了までを管理
4層トランスポート層通信の信頼性を確保
3層ネットワーク層異なるネットワークを中継する
2層データリンク層同じネットワーク内での通信
1層物理層LANケーブルや電気信号の取り決め

同じネットワーク内の通信を実現する機器と覚えて頂けたら大丈夫です。


L3スイッチ

L3とはレイヤー3(ネットワーク層)で動作する機器になります。異なるネットワーク間の通信を実現するためには必須であり、通信したいIPアドレスを見て宛先を決める機器となります。

社内ネットワークや自宅からインターネットに接続するために必要な機器であり、例えば「営業部」と「技術部」のような異なるネットワークをつなぐことができます。

異なるネットワークの通信を実現する機器と覚えて頂けたら大丈夫です。


ルーターとの違い

同じ機能を提供するものにはルーターという機器もあります。自宅に置いてある機器はほとんどがルーターだと思います。

ルーターはL3スイッチと比較して以下の特徴があります。

  • 小型
  • 安い
  • ポート数が少ない(接続できる機器数が少なくなる)
  • ソフトウェアで処理する(L3スイッチはハードウェアで処理するため、ルータよりも処理速度は高い)


ファイヤウォール

ファイヤウォールは日本語に訳すと「防火壁」になり、インターネットと社内LANの境界に設置することで外部からのアクセスを制限させる役割があります。

企業のセキュリティを強化することを目的としており、「許可する通信」「許可しない通信」を振り分けることで第三者が企業へ侵入することを防いでいます。

また、ファイアウォールを通過したログ・遮断したログを記録していて、これらのログを確認することで「どこから不正アクセスされているか」「業務に必要な通信まで遮断していないか」を確認することができます。


ロードバランサー

ロードバランサーは負荷分散装置とも呼ばれ、Webサーバーへのアクセス集中やサーバーの故障などに備えて導入します。

例えば、同じ機能を持つWebサーバーAとWebサーバーBを用意しておきます。Webサイトへアクセスしてくる通信を一度全てロードバランサーで受け、AとBのサーバーへ順番に振り分けていくことで、webサーバーの処理負荷を半分にするといったことが可能になります。


無線コントローラー(無線AP)

無線APは無線アクセスポイントのことです。無線コントローラーは、複数の無線アクセスポイントを管理するために導入され、ブラウザから遠隔地のAPへログイン、設定変更やアクセスしているユーザーの情報を一括で確認することができます。

規模が小さい拠点だと無線コントローラーは導入しないことが多いですが、管理用の機器があることも知って頂けたらと思います。


まとめ:ネットワークエンジニアが扱う機器

ネットワークエンジニアが扱う機器についてざっくりとまとめてみました。

この記事で紹介した機能以外にも多くの機能があります。また、L3SWと言ってもメーカーや型番によって使える機能は少しずつ異なってきます。一度にすべてを覚えるのは無理なので、仕事(案件)を通じて覚えていくのが一般的になります。

このように「技術の幅」が広いことがネットワークエンジニアの特徴となり、仕事をしながスキルを磨いていくのが一般的なので、未経験からでも転職することが難しくない職種になります。


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