転職するにあたり、自分の「軸」を持つことは非常に重要になります。
転職の軸とは、転職を実現する上で自分が「実現したいこと」「妥協できないポイント」となります。
例えば、転職の軸を決める上での基準は以下のようなものがあります。
- 年収
- 仕事内容・やりがい
- 労働環境
他にも転職する上での軸はさまざまで、人それぞれ異なります。
なぜ転職する上で軸が重要になるかというと、応募する企業(求人数だけで見れば、例えばリクルートエージェントでは10万件以上の求人があります)を選択する基準、エージェントや会社の人事と話すときの基準、面接での受け答えの基準になるからです。
軸が無いと、やみくもに企業へ応募することになり、面接の場でも一次面接・二次面接で話していることが違うということになりかねません。これでは失敗する転職につながりやすくなります。
この記事では、以下のポイントで解説していきます。
記事の内容
- 転職の軸とは
- 転職の軸を決めるコツ
転職のする上で自分の軸をしっかり持つことて、「成功する転職」へつながります。この記事を読んで、自分の軸を見つけるきっかけになれば幸いです。
転職の軸とは
転職の軸とは、転職を実現する上で自分が「実現したいこと」「妥協できないポイント」となります。
軸を決めることで、企業選びに迷わない・面談や面接の受け答えで回答がぶれなくなります。
転職の軸の見つけ方
転職の軸は、自己分析や将来実現したいことを基準に決めていくことになります。
自問自答しておきたい最低項目としては、
- これから新しいことに挑戦していきたいか
- 仕事とプライベートの割合はどうしていきたいか
- やりたいことを優先するのか、働きやすさを優先するか
- 給料の目安(転職時・5年後・10年後)
- どの地域に住みたいか
などがあげられます。
これらを大きくカテゴリに分けると、
- 年収の目安
- 労働環境
- やりたいこと
の3つにわけることができます。自分が希望する条件を深堀することで、最も優先度が高い「転職の軸」が見えてくるようになります。
転職の軸を深堀する
この章では年収の目安、労働環境、やりたいことの3つのカテゴリをどのように深堀していくのかを解説していきます。
年収の目安
年収の基準としては、最低限度暮らせる程度でいいのか、それとも平均年収、それ以上の年収を求めているのかを考える必要があります。
高年収を得るためにはスキルや経験も必要となるため、それれを身に付けるためにこれから努力する覚悟があるのかも自問自答しておきたいところです。
また、現在の自分のスキルや経験ではどれくらいの年収を得ることができるのかも事前に確認しておくことで、求人票とのギャップや今の職場の立ち位置も確認することができます。
労働環境
残業時間はどれくらいまでなら我慢できるのか、休みは年間どれくらい欲しいのか、土日休みか・平日休みどちらがいいのかを考える必要があります。
アットホームな雰囲気の職場です、というキャッチフレーズをかかげている求人票には絶対応募しないようにしましょう。これは良好な人間関係を築いているつもりな企業が記載することが多いですが、言い換えれば仕事以外でもプライベートな付き合いも大事にしていきましょうという意味になります。
アピールできるところがないブラック企業のうたい文句でもあるため、絶対に応募しないようにしてください。
やりたいこと
自分が思い描く理想を思い浮かべてください。現場でテキパキ働きたいのか、営業としてコミュニケーションを多く取りながら働きたいのか、エンジニアとして技術を磨いていきたいのか。
また、エンジニアの場合は「プログラマー」「ネットワーク」「サーバー」など幅広い分野があるため、自分がなぜその分野を仕事としてやっていきたいのかも深堀する必要があります。
注意点としては、
- 入社後の配属先は自分で決めることができない
- 理想とのギャップを感じる場合がある
ことがあげられます。あまりこだわりすぎず、「ネットワーク技術を使って大手企業のLAN環境を1から構築していきたい」のような詳細ではなく、「ネットワーク技術を扱いたい」「プログラマーで言語はJAVAを使いたい」などある程度広く考えておきましょう。
すべての希望を叶えることは難しい
年収は600万円以上で、勤務地は神戸で、年間123日以上の休みがあって、土日祝年末年始や夏季休暇は1週間以上あって、福利厚生がしっかりしていて残業も少なくて自分のやりたいことができる・・・といった高い理想を希望としないようにしましょう。
妥協するポイントは必ず出てきますし、何を最優先にしたいのかは人ぞれぞれで違ってきます。
自分の中でなにを転職の軸にしたいかを、「やりたいこと」を含めながら順位付けしていきましょう。
転職の軸を決めることができれば、転職活動をする上で考え方がブレることもなくなります。
参考までに、私が未経験でネットワークエンジニアへ転職した時の軸は以下の3点です。
- ネットワークエンジニアとして「設計・構築」ができる
- 残業は何時間でも良いから技術を身に付けることができる・年収は500万円以上
- 1000人以上の会社(福利厚生がある程度しっかりしているため)
まとめ:軸を持つことで転職活動を有利に進めよう
いかがでしたでしょうか。転職の軸が重要であること、決めるポイントについて解説しました。
なにも考えずにただ転職したいからという理由では、優良企業にはなかなか入ることができません。面談・面接の場で自分の考えをしっかり伝えることは誠意を伝えることにもつながります。
誠意が伝わればその企業に入社したいという「熱意」も相手に伝わります。
転職活動を成功させるために、自分の中で転職の軸を決めてから企業へ応募するようにしましょう。
転職の軸は自分で考えて決めることもできますが、キャリアアドバイザーと相談しながら決めていくことも可能です。キャリアアドバイザーへの相談は転職エージェントに登録することで無料ですることができます。
おすすめの転職エージェントや選び方は以下のこちらの記事で解説しているため、参考にしてみてください。