会社で雇われの身として働いていると、一度は「辞めたい」と考えたことがあると思います。これは入社1年目でも、10年目でも、誰しもが考えることです。
しかし、今の会社を辞めるとなると、
- 今までお世話になった人を裏切ると感じてしまう
- 周りも自分と同じくらい、またはそれ以上に頑張っている
- 辞めると給与を貰えなくなるため生活できなくなる
と考え、転職活動にすら踏み出せない人がいるかと思います。しかし、辞めたいと思いながら仕事を続けていくことは大きなストレスになり、精神的にも辛いことです。
この記事では、転職に迷ったときに、自分に問いかける質問を3つ紹介します。自分の気持ちを整理することは非常に重要です。ストレスを抱えたまま現状維持で・・・と自分に言い聞かせる毎日から脱却しましょう。
「現状維持で」と自分に言い聞かせるのは危険です。なぜなら、「時間だけは」ゆっくりと過ぎていきます。なにもしなくても時間は過ぎ、心は疲れていきます。この世に現状維持なんて無い、と割り切った方が疲れずに生活できます。
転職を考えたとき、自分に問いかけるべき3つの質問
自分に問いかけてみる質問は以下の3つになります。
- 子どもの頃思い浮かべていた社会人になっている?
- 今の会社で「転職したい」原因は解決できそう?
- 10年後、今の会社でどのように働いていそう?
それぞれ解説していきます。
子どものころ思い浮かべていた社会人になっている?
過去を振り返る質問です。
子どもの頃、一度は将来の夢について考えたことがあるはずです。夢ではなくても、街中を歩いている大人を見て「将来は自分も毎日働くんだろうな」と思ったことがあるはずです。
今の自分は、過去の自分から見たらどのような大人になっているでしょうか。
子どもの頃の「理想」が叶っているでしょうか。
もちろん、全員が自分の理想を叶えることは不可能です。しかし、「理想」に近づけるような会社であるかはわかるはずです。自分の努力が報われるような会社でなければ、転職を視野にいれてみましょう。
今の会社で「転職したい」原因は解決できそう?
現在を確認する質問です。
転職したい理由は、人それぞれあると思います。例えば、
- 上司や先輩と合わない(人間関係)
- 働き方が合わない(会社の方針)
- 仕事がつまらない(仕事内容)
- やりたいことがある(職種)
などがあげられます。
会社でこれらに対応できることは「部署異動」程度しかありません。
部署移動という希望に人事が即座に会社側が応えてくれることは無いと考えるべきです。仕事内容に関することであれば、昇進することで変えることも可能ですが、それは実現することができますか?
10年後、今の会社でどのように働いていそう?
未来を想像する質問です。
今働いている会社で、10年後自分はどのようになっているでしょうか。
自分の「理想」と、上司や先輩が働いている「現実」はどれくらいのギャップがあるでしょうか。そこにギャップがなければ、そのまま働き続け、目標とする上司や先輩から率先的に多くのことを学ぶことができます。
ただし、「大きなギャップがある」「そもそも経営的に会社の未来は明るく無い」のであれば、転職活動をはじめることをおすすめします。
今仕事が楽しくても、10年後は辛い・会社が倒産している未来を想像できるのであれば、早めに行動することが重要になってきます。
歴史上の偉人の言葉:現状維持は衰退である
歴史上の偉人は「現状維持は衰退」という言葉を残しています。
これは転職に迷っている社会人にも当てはまる言葉です。
「働くのが辛く、転職したいけどできるか不安。次の仕事もうまくいかないかもしれない。だから、現状維持で今は働き続けよう」
このように考えている人は大勢います。しかし、なにも行動しなくても「時間」だけは過ぎていき、「転職できるタイミング」も逃していることになります。
優れた技術がなければ、転職では年齢が重要となります。特に30歳を境界に、20代であれば未経験でも転職しやすいといった事実があります。
言葉のニュアンスは多少異なりますが、各偉人の名言を記載します。
現状維持は衰退の始まり
パナソニックの創設者でもある松下幸之助の言葉です。
人間、ともすると変わることに恐れを持ち、変えることに不安を抱く。
しかし、すべてのものが刻々とも変化する今日、現状に案ずることは、即、後退につながる。
今日より明日、明日より明後日と、日に新たな改善を心がけよう。
前進しない人は後退しているのだ
ドイツの哲学者ゲーテの言葉です。
前進=努力と置き換えてみるとわかりやすいです。
現状維持では後退するばかりである
ウォルト・ディズニーの言葉です。
現状に満足せず、常に自分の価値をあげていくことが重要なんですね。
この記事のまとめ:無理に転職しなくても良い
転職を考えたとき、自分に問いかけるべき3つの質問について解説してきました。
自分の思いによっては、「転職したほうが良い」「転職しなくてもいい」と答えが分かれますが、重要なのは「自分の気持ちを整理すること」です。
転職したいな・・・とモヤモヤした気持ちを持ち続けるのではなく、これまでの自分、今の自分、これからの自分を思い浮かべることで、気持ちの整理をしていきましょう。
気持ちの整理や振り返りをするだけでも大きな進歩になります。
「現状維持」にならないよう、転職をしたいと考えたときには以下の質問を思い出し、自分に問いかけてみてください。
3つの質問
- 子どもの頃思い浮かべていた社会人になっている?
- 今の会社で「転職したい」原因は解決できそう?
- 10年後、今の会社でどのように働いていそう?
転職するには転職エージェントを積極的に活用していく
転職して理想の会社への就職を目指すのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントには複数の種類があるため、「自分に合った」転職エージェントを選び、全て無料で利用することができます。
IT業界への転職を目指している場合は、以下の記事を参考にしてください。