リフレッシュしたくなった時、どのような飲み物を飲むでしょうか?
- コーヒー
- お茶
- 紅茶
- ココア
どの飲み物でも気分を変えリフレッシュすることができますが、今回はその中でもココアに注目し、その成分や効果を紹介していきます。
まず、ココアについておさらいしましょう。ココアの原料は「カカオマス」というものであり、チョコレートの原料と同じものです。
カカオマスは、カカオ豆を焙煎・粉砕した後にできあがる、脂肪分が多く含まれたドロドロ状態のものです。
カカオマスにミルクや砂糖、ココアバターを混ぜるとチョコレートになり、カカオマスから脂肪分であるココアバターを分離させ、粉末状にしたものがココアパウダーとなります。
このココアパウダーが、普段飲んでいるココアのもとになります。
ココアの豆知識
ココアは古来「神の飲み物」とされていました。例えばアステカ族では、ココアを知識やエネルギーの源、薬としても利用していました。さらに、カカオ豆は通貨としての役割や神々への捧げものとしての役割もありました。
この記事では、ココアの種類や効果、またおすすめのピュアココアについて紹介していきます。
ココアの種類
ココアには砂糖が含まれていないピュアココアと、砂糖や脱脂粉乳などが含まれているミルクココアに分けられます。
一般的にココアのイメージが強いのは甘みが強いミルクココアになり、ピュアココアはティラミスなどお菓子に使われることが多いです。
ココアの種類
- ピュアココア・・・ココアパウダー100%。そのままお湯に溶かすしても飲める。砂糖や牛乳の量を個人で調整してココアドリンクを作れる。
- ミルクココア・・・メーカー側でココアパウダーに砂糖や脱脂粉乳を混ぜて販売。気軽にココアドリンクを作れる。
手軽に飲みやすいのは断然ミルクココアですね~
ピュアココア(純ココア)
ピュアココアはカカオマスから分離されたココアパウダーの状態であるため、砂糖や添加物を含んでいない状態です。
お菓子や料理の材料に使われることが多いですが、砂糖や牛乳を好みに調整することで美味しく飲むこともできます。
砂糖や牛乳の量を調整することで糖質制限やカロリーを抑えることができるのは嬉しい点です。
ブラックコーヒーを飲むことができるのであれば、ピュアココアだけをお湯や牛乳に溶かして飲んでも違和感はないでしょう。
わたしは砂糖などを混ぜず、そのままお湯に溶かして飲んでいます。(混ざりにくいため、かたまりにならないよう少量のお湯で溶かしながらお湯の量を増やしていくようにしましょう。)
ミルクココア(調整ココア)
ピュアココアに砂糖や脱脂粉乳などを混ぜたものです。お湯や牛乳を加えて混ぜることで、ココアドリンクを作ることができます。
甘さやココアパウダーの割合はメーカーによって異なりますが、手軽に飲めることできることは大きなメリットになります。
スティック状の袋に小分けにされている商品もあるため、キャンプ場など外で気軽に使えるのも便利ですね。
ココアの効果と成分
ココアの原料はカカオの木の実、カカオ豆から作られます。
ココアからはさまざまな効果を得ることができますが、ここでは代表的な以下の4つの効果を紹介します。
ココアの効果
- 動脈硬化を予防する
- 腸環境を整える
- 冷え性を改善する
- リラックス効果、ストレス解消効果
動脈硬化を予防する
ココアといえば、カカオポリフェノールを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ココアには赤ワインや緑茶と同等、それ以上のポリフェノールが含まれています。
カカオポリフェノール
特徴として強い抗酸化作用があげられます。これは体内の悪玉コレステロールの酸化を抑制することで血液をさらさらにし、動脈硬化などの予防につながります。
腸環境を整える
ココアには不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。その不溶性食物繊維の中に60%含まれるのがリグニンと呼ばれる成分です。
リグニンを豊富に含まれるココアを飲むことで、お通じがよくなることや便に含まれるアンモニア量減少(=臭いを抑制する)効果が期待できます。
リグニンは人の消化酵素では分解されず、腸内細菌でも分解されにくい成分です。腸の中で発酵することで容量が増し、物理的に腸を刺激することで整腸作用につながります。
冷え性を改善する
ココアを飲むことで体の表面温度の維持効果が認められた研究成果があります。
これは、血流量が良くなることで体のすみずみまで血液が行き渡ることで得られる効果となり、テオブロミンによるものです。
テオブロミンはカフェインに似た化学構造ですが、カフェインと比べ緩やかに効果が発揮されることや興奮作用が少ないといった特徴があります。
リラックス効果、ストレス解消効果
ココアにはテオブロミンという苦みと香りの元となる成分が含まれます。このテオブロミンには、以下の効果が期待できます。
テオブロミンの効果
- 脳内物質のセロトニン(幸せホルモン)を増加させ、リラックス効果・ストレス解消効果・自律神経調整効果が期待できる
- 集中力や計算能力が上昇する
- 体に脂肪を蓄積させないようにする働き
- 毛細血管を刺激することで全身の血の巡りを良くする
ココアを飲むと「ホッ」と一息つきたくなりませんか?それはテオブロミンによる効果となります。
おすすめのピュアココア
評判のピュアココアを5選紹介します。
ココアバターは苦み成分が含まれますが、特に味はなく、ほんのりとした甘い香りが漂います。
さっぱり飲みたいのであれば、ココアバターの含有率が10%~12%、よりココア感を味わいたい・お菓子作りに使用するのであれば20%~22%のココアパウダーがおすすめです。
商品名 | パッケージ | 備考 |
nichie 純ココア カカオ100% 砂糖・香料不使用 パウダー 500g | 原材料名:カカオ豆 原産国:オランダ ココアバター:22%~24%含有 | |
ピュアココアパウダー 無香料 無着色 無砂糖 500g | 原材料名:カカオ豆 原産国:シンガポール ココアバター:10%~12%含有 | |
アリサン ココアパウダー ココアバター10~12%含有 1000g | 原材料名:カカオ豆 原産国:オランダ ココアバター:10~12%含有 | |
純ココア オランダ産有名ブランド使用 500g TOMIZ(富澤商店) | 原材料名:カカオ豆 原産国:オランダ ココアバター:22~24%含有 | |
バンホーテン ピュアココア 200g | 原材料名:カカオ豆 原産国:オランダ ココアバター:22~24%含有 |
原産地は比較オランダと記載が多いですが、あくまで加工している国がオランダになります。
カカオ豆の生産量を外務省のHPで確認すると以下のようになっています。
順位 | 国名 | 生産量(トン) |
1 | コートジボワール | 196万3,949 |
2 | ガーナ | 94万7,632 |
3 | インドネシア | 59万3,832 |
4 | ナイジェリア | 33万2,927 |
5 | カメルーン | 30万7,867 |
この記事のまとめ
ココアの種類・効果の解説やおすすめのピュアココアを紹介しました。
ココアについて
- ココアにはミルクココアとピュアココアの2種類が販売されている
- ココアパウダー100%のピュアココアがおすすめ
- ココアには「動脈硬化を予防する」「腸を整える」「冷え性を改善する」「リラックス・ストレス解消効果がある」などのメリットがたくさんある
ココアには多くの効果が期待できますが、飲みすぎには注意です。
ミルクココアの場合は多くても1日に3杯程度、ピュアココアは混ぜる砂糖の量にもよりますが、多くても1日2杯程度に抑えましょう!