この記事では、実際に私が転職面接で受けてきた質問をピックアップしてまとめています。
面接は数を重ねるごとに、「質問傾向」や「自分の回答が良かったのか相手の反応からなんとなく分かるように」なってきます。しかし、そのためには経験が必要です。
この記事では、未経験からネットワークエンジニアを目指しているときに実際に多かった質問をまとめています。
最低限この記事に書かれている質問に答えられるようになることで、少しでも面接の回数や準備時間を減らしていただけたらと思います。
質問内容は自己紹介や志望動機などの一般的なものから始まり、ストレス耐性や今後のキャリアプランなど、事前に準備しておかなければ回答が難しい質問も多くあります。
面接の場に圧倒され、面接が終わった後に「なんて回答したのかすら覚えていない・・・」という残念な結果にならないよう、この記事を通して面接対策を行っていきましょう。
備えあれば憂(うれ)いなしということわざがあるように、何事も準備8割・本番2割くらいの割合で取り組んでいけば本番でも落ち着いて面接を進めることができるようになります。
この記事で解説すること
- 未経験からネットワークエンジニアを目指しているときのあった質問内容
- 質問に回答するときのポイント
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一般的な質問
転職面接で一般的に質問される内容は、ITエンジニア転職であっても同様に質問されます。
事前に自己分析を行い、応募する企業や業界の特徴を確認しておくことで回答を準備しておきましょう。
一般的に多い質問内容は以下のようなものです。
一般的な質問内容
- 自己紹介
- 転職したい理由
- 志望動機と興味を持った理由
- 勤務地へのこだわり
それぞれ解説していきます。
自己紹介をしてください
定番中の定番です。以下のように複数用意し、変則的な質問にも対応できるように準備しましょう。
- 自己紹介(1分バージョン)
- 自己紹介(3分バージョン)
- 自己紹介+志望動機を組みあわせたもの
転職したい理由を教えてください(複数転職してる場合は前回の転職理由も)
転職理由も定番です。転職理由はネガティブな表現を避け、転職が自分にとってポジティブな行動であるという意思表示をしましょう。
以下のように転職理由に注意して、プラスイメージの理由を考えておきましょう。
マイナスイメージの理由
- 今の職場での給料が低い
- 仕事が単調でつまらない
- 上司が嫌な人でついていけない
プラスイメージの理由
- 新しい仕事・業界にチャレンジしたい
- 自分の興味のあることを仕事にしたい
- 転職してやりたいことがある
弊社へ転職を志望する理由は何ですか?
転職を希望する会社でしかできないことや、会社に対して持っているポジディブな内容を志望動機にしましょう。
例えば、独立系であればベンダーに縛られない製品提供ができること。中小企業であれば、実際に手を動かしてネットワーク機器に触れることに魅力を感じていることなどです。
弊社に興味を持った理由はなんですか
募集要項に興味を持ったことや、企業の強みなどを事前にHPで確認して内容に盛り込みましょう。
勤務地にこだわりはありますか?
こだわりがある場合はあると素直に答え、その理由も素直に答えましょう。
ここで嘘をついても損をするのは自分自身です。
仕事に関係する質問
同業他社じゃなく弊社を受けた理由を教えてください
同業他社がある場合、事前に業界研究や企業研究をしっかり行う必要があります。四季報や企業のホームページでしっかり比較を行いましょう。
有名な企業であれば企業の比較サイトやyoutubeでの紹介も行っていますので、それらも非常に参考になります。
比較サイトやyoutubeの情報は古い・かつ働いていない人の情報が多いため、日付や情報源をきちんと確認することが大切です。
Openworkなどは実際に働いている人のコメントが多いため、参考にしてください。
入社後に弊社で実施したいことを教えてください
その会社で自分がやりたいことを伝えましょう。
簡素な内容だと、「今の会社でそれは実現できませんか?他の会社でも実現できませんか?」という質問がくる場合があります。
これらもしっかりと企業研究を行い、受ける企業はどこをアピールしているのかを事前に企業ホームページなどから確認しましょう。
これまでの仕事で大変だったことと、乗り越えた方法を教えてください
100%といっていいほど聞かれる質問です。回答を用意し、わかりやすく伝わるように準備しておきましょう。
なぜ大変だったのか、どのようにして乗り越えたのかを具体的に説明し、自分がどこのポジションで貢献したかを伝えられると好印象です。
今のあなたからみた弊社の良いところ、悪いところを教えてください
あまり聞かれない質問ではありますが、聞かれることがあります。
同業他社との比較、社風などをOpenworkで事前に確認すると、他の企業との違いが見えてきます。
転職後のキャリアプランについて教えてください
転職後になにがしたいのか、どのような技術を自分の強みにしていきたいのかを答えましょう。
また、将来的にマネジメント(管理)側を目指しているのか、スペシャリスト(専門家)を目指しているのかを考えておきましょう。
前職ではどんな仕事をしてましたか?
定番の質問です。
どのような仕事をしていたのか、どのような技術を用いていたのかに加え、仕事をする上で工夫していた点も答えられると高評価です。
ストレス耐性はありますか
ネットワークエンジニはメリハリのある仕事であるため、時期やタイミングによっては非常に忙しい毎日が続きます。
その中でもきちんと責任をもって仕事に取り組めるのか、またストレスを発散する方法を自分の中で持っているのかなどを確認してきます。
これまでで一番ストレスを感じたことはなにか
人間関係なのか、仕事なのか、どんなことにストレスを感じるのかを確認してきます。
人間関係の話はあまり話題にせず、「仕事が忙しすぎてプライぺーとの時間を確保できなかった。」「サービス残業が多く仕事へのモチベーションがあがらなかった」などの回答が無難です。
新しいことにチャレンジしていく気持ちはあるか
ネットワークエンジニアはネットワークだけではなく、プラットフォームやサーバー、セキュリティなど幅広い知識が求められるため、ネットワークだけをしたいのか、それ以外の技術にも興味があるのかを聞かれます。
他の領域にも興味はあるが、まずは確実にネットワークの知識を身につけたいと伝えると、入社後にも無理は言われなくなります。
IT業界未経験時に多かった質問
ネットワークエンジニアは地味で細かい仕事もあるのは知っていますか?
ネットワークエンジニアの仕事は地味な仕事も多く、既存環境の調査や検証では同じような仕事内容が数日続くこともあります。
ネットワークとはなんですか?イメージで良いので考えを聞かせて下さい
ネットワークとはパソコンやサーバー、スマホなどの通信端末を有線ケーブルや無線で接続して情報(データ)の伝送を行うための通信設備のことを言います。
インターネットもネットワークの集合体であり、現在の生活では「つながっていて当たり前」である、生活に欠かせないインフラの一つです。
なぜネットワークエンジニアへ転職したいんですか?
なでネットワークエンジニアに興味があり、転職したいと考えているのかを聞かれます。
ネットワークエンジニアは知名度が低い職業であるため、面接官も興味本位で質問してくることが多いです。
今興味のある技術はなにか
興味のある技術をネットワークで実現できることを念頭に置いて回答しましょう。
例えば、ゼロトラストネットワークやローカルブレイクアウトなど、簡単な技術で問題ありません。
逆質問
面接の最後に必ず聞かれるのがこの「逆質問」になります。
面接官から「最後になにかききたいことありますか?」の質問が飛んできます。
できればこの逆質問については事前に用意するのではなく、面接の途中で気になる点を考え、2つ以上質問することをおすすめします。面接の締めになるため、面接官の印象にも残りやすく熱意をアピールするチャンスです。
質問する上でのポイントは以下を参考にしてください。
NGな質問
- 募集要項(仕事内容)と異なる質問をする。例えば、ネットワークエンジニアの募集なのにC言語などプログラミングは学べますか?など
- ホームページやIRなど、インターネットで調べれば検索にでるようなことを質問する。例えば、企業理念など
- 中身の無い質問。例えば、技術と営業は仲がいいですか?など
好印象な質問
- 〇〇さんも転職されたとお話の中でありましたが、なぜ御社を選ばれたんですか?
- 私は〇〇の技術を扱うような案件に取り組みたいと考えていますが、御社では希望する案件に立候補して任せられるような社風でしょうか
- ネットワークエンジニアでもセキュリティやクラウドの知識は必要だと考えていますが、ネットワーク以外にも勉強した方が良い知識があれば教えてください。
この記事のまとめ
この記事では以下の3つの視点から実際に質問数が多かったものをピックアップしました。
- 一般的な質問
- これまでの仕事に関する質問
- IT業界未経験からIT業界を受けたときに多かった質問
面接時の質問回答は事前に自己分析、企業研究をしっかり行い準備しておく必要があります。企業ごとに大きく変える必要ないので、自分の中のテンプレートを作成して、企業ごとにアレンジしていくことで面接の準備も慣れていきます。
働きながらの転職活動は大変な部分が非常に多いですが、「半年頑張ればこれからの数十年の未来が変わる」という意気込みを持って活動していきましょう!