ITエンジニアは「年収が高い」「自由な働き方ができる」という特徴がある一方で、「人手不足=求人倍率が高い」といった特徴があります。
求人倍率が高いという理由から、IT未経験でもIT業界へ転職することは難しいことではありません。未経験者を歓迎している企業やポテンシャル採用を実施している企業は増えてきています。
「スキルや資格が無ければIT業界へ転職することはできない」と考えている場合、その考えは捨てていただいても問題ありません。
未経験からの転職で重要なのはスキルではなく、「転職戦略」と失敗しない「転職エージェント選び」になります。
転職エージェントを選ぶときには以下のポイントを押さることで、失敗しない転職活動を実現することができます。
- 求人数が多い転職エージェントを利用する
- 未経験求人が多い転職エージェントを利用する
- 自分の立場（年齢・職業）に合う転職エージェントを利用する
- 転職エージェントを利用するときには、複数利用する
転職エージェントを利用する必要があるの理由は以下になります。
- より多くの求人を探すことができる
- 1社だけだと1人のキャリアアドバイザーの考えに染まってしまう
ただし、複数利用するといっても最終的には2～3社程度にしておきましょう。
最初に10社程登録するのは問題ないですが、10人のキャリアアドバイザーと連絡を取り合うのは正直疲れます。また、同じ求人に応募してしまう危険性もあります。
10社登録しても、合わないと感じた場合はキャリアアドバイザーに転職活動を一旦中止することを伝えるようにしましょう。
記事の内容
- IT未経験の人におすすめの転職エージェントを紹介
- それぞれの転職エージェントの特徴を解説
転職するための「戦略」についてはこちらの記事に記載しているため、本記事と合わせて参考にしてください。
転職エージェントの特徴
転職エージェントは転職サイトとは異なり、以下のような違いがあります。
| 転職エージェント | 転職サイト | |||
| 気軽さ | △ | 専任のキャリアドバイザーと一緒に転職活動を行う | ◎ | 企業への応募や面接日程など、自分のペースで調整可能 |
| 転職期間 | 〇 | 転職エージェントによるが、使用期間目安は3カ月程度(延長可能) | ◎ | 期間に決まりはなく、いつでも転職活動の開始・中止が可能 |
| 第三者の評価 | ◎ | 面談・書類添削などを通して強みやアピールポイントを発掘 | △ | 1人で進めていくため、他者からの評価は無し |
| 転職アドバイス | ◎ | 求人の紹介や面接後のフォロー有 | △ | 1人で進めていくため、他者からのアドバイスは無し |
| 面接対策 | ◎ | QA対策・企業ごとの特性を事前に知ることができる | △ | 1人で進めていくため、面接対策はインターネットで情報収集 |
| 企業との調整 | ◎ | 企業への応募から入社時期・年収交渉を代行 | △ | 自分で面接・入社時期、年収交渉が必要 |
| 未経験求人への応募 | 〇 | 企業の人事と知り合いのことも多く、書類通過率が上がる。非公開求人が多い | ◎ | 公開されている求人に何社でも応募可能 |
どちらにも良いところはありますが、未経験から確実にIT転職を狙うのであれば転職エージェントの利用は必須となります。
自分一人だとどうしても視野が狭くなりがちなので、キャリアドバイザーから転職アドバイスなどの支援を受けながら活動するようにしましょう。
転職サイトは転職活動の負担が少ないため、利用する場合は転職エージェントと併用するのがおすすめです。
マイペースで転職活動を進めたいという場合は転職サイトの利用だけでも問題なく転職することはできます。
転職サイトを利用する場合、最大手のリクナビNEXTがおすすめです。
転職エージェントの分類
転職エージェンには、大きく分けて「総合型」「特化型」「第二新卒向け」の3種類に分けることができます。
それぞれの転職エージェントごとに扱う求人や強みは異なります。
総合型の転職エージェントの特徴
幅広い業界や業種をカバーしていて、日本全国のエリア・全年齢を対象にしていることが多いです。
求人の数も圧倒的に多く、大手企業や有名企業はもちろん、中小企業や未経験歓迎求人も扱っています。IT関係の求人取り扱い数も非常に多いため、総合型はすべての求職者におすすめします。
特化型の転職エージェントの特徴
特化型は看護師、保育士、ITエンジニアなど、専門業界・職種に関する求人を扱っています。
キャリアドバイザーが専門の知識を備えていることが多く、業界に基づいた転職支援を受けることができる・企業と求職者の高いマッチングを実現することができます。
ただし、業界内での転職をメインとしていて、未経験歓迎求人などは少ない傾向にあります。
第二新卒向け転職エージェントの特徴
第二新卒向けの転職エージェントでは、主に以下の求職者を対象にしています。
- 既卒・第二新卒・フリーター・ニート
- 35歳以下（エージェントによっては29歳以下）
総合型や特化型に登録してもなかなかいい求人と出会えないという場合でも、第二新卒向けの転職エージェントでは転職できる可能性があがります。
IT未経験におすすめの転職エージェント
厳選した転職エージェントを8社紹介していますが、すべてに登録しなければいけないということではありません。
自分に合った転職エージェントを多くても4つ、最低でも2つ程登録するようにしましょう。複数登録することで出会える求人の数が増え、より多くのキャリアドバイザーの支援を受けることができます。（未経験でもIT業界へ転職しやすくなります。）
5社以上の転職エージェントを利用すると転職活動の忙しさから途中で諦めてしまう可能性がでてくるので注意です
| ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
サービス名 |
|  |  |  |  |  |  |  |
| 求人数 | 300,000件以上 | 90,000件以上 +非公開求人 | 36,000件以上 +非公開求人 | 時期によって変動 +非公開求人 | 10,000件 +非公開求人 | 全て非公開 | 2,500件 +非公開求人 | 2,000件 +非公開求人 |
| 対象年代 | 全年代 | 全年代 | 全年代 | 20代中心 | 20代中心 | 20代限定 | 20代中心 | 20代中心 |
| 対象地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 関東・関西中心 | 首都圏 | 全国 | 全国 |
| ポイント | 求人数No.1 | 豊富な求人で地方にも強い | 顧客満足No.1 アドバイザーの質が高い | 未経験求人多数 20代から信頼が高い | 未経験歓迎求人多数 書類選考なし | 未経験転職に特化 内定獲得率86% | フリーター、 第二新卒専門 | 若いフリーター、 第二新卒に特化 |
| 公式ページ |  リクルートエージェント | doda | パソナキャリア | マイナビエージェント | 就職Shop | アーシャルデザイン | DYM就職 | ハタラクティブ  |
求人数が多い転職エージェントが上位の理由
IT未経験から転職をする上で、転職エージェント選びは重要になってきます。
そこで最もおすすめしたいのが求人数の多い転職エージェントになります。あまり多くの求人を取り扱っていない転職エージェントだとIT求人自体の母数が減るため、必然的に未経験を募集している求人数も減ってしまいます。
特に20代であれば第二新卒、ポテンシャル採用枠で未経験からでも大手企業や優良企業を狙うことができるため、大手企業・優良企業と取引の多い大手転職エージェントがランキング上位に入ります。
大手転職エージェント
もちろん30代であってもこれまでの経験を活かすことができると企業側が判断した場合は未経験からでも失敗しない転職を実現することができます。
選べる求人数が多くなることは、求職者側が企業を選べる立場になることにつながります。
失敗しない転職を実現するためにも、求人数の多い転職エージェントへの登録は必ず行うようにしましょう。
大手転職エージェントであればキャリアドバイザーの質が高いところもポイント
全ての転職エージェントに登録するのはNG
おすすめの転職エージェントを10社紹介していますが、全てに登録することは止めておきましょう。
理由としては2つあります。
- 転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーが担当につく
- 同じ求人に応募してしまう危険性が上がる
特に1点目が重要で、それぞれの転職エージェントのキャリアアドバイザー10人と一緒に転職活動を進めるのは非常に疲れるためです。また、連絡が煩雑になったり、面接の回数が増え過ぎて受け切れないといったことが起きる可能性もあります。
複数利用するといっても最終的には2～3社程度にしておきましょう。
大手転職エージェントでは転職が難しい人
現在フリーターやニートの人や、短期間で転職を繰り返しているような人だと大手転職エージェントを使いこなすのは厳しくなります。
理由として、大手転職エージェントは「経歴」「職歴」を重視している部分も少なからずあるため、その他大勢の求職者と比較してキャリアドバイザーからの優先度が下がる傾向にあります。
自身の持てる経歴や職歴を持っていない人は、以下の特徴を持つ転職エージェントの利用をおすすめします。
- 未経験歓迎求人を中心に取り扱っている
- フリーター、ニート、転職を繰り返している人を対象にしている転職エージェント
これらの転職エージェントはフリーターやニートを未経験から正社員で転職できることを強みとしています。
IT求人も多く取り扱っているため、転職を繰り返して今は無職という人でも未経験からIT転職したい人におすすめです。
第二新卒・20代を対象とした転職エージェント
現在20代という人には、大手転職エージェント・フリータやニート向けの転職エージェントに加えて第二新卒・20代の転職に力を入れている転職エージェントの利用もおすすめです。
20代転職に強みを持っている転職エージェントであれば、他の転職エージェントで扱っていない求人に出会える確率も上がり、キャリアドバイザーのアドバイスもより的確になります。
20代特化型エージェント
注意点としては、地域が限られている転職エージェントが多い点があります。
例えばマイナビエージェントであれば全国に対応していますが、アーシャルデザインは関東や関西を中心に求人を扱っています。
まとめ：【IT未経験】おすすめの転職エージェントランキング
この記事では、IT未経験から転職を成功させるために必要な転職エージェントを紹介しました。
これまでの経歴や学歴によって利用をおすすめする転職エージェントは変わってきます。
本記事で解説した以下のポイントを抑えることで、未経験でもIT業界の転職に成功することができます。
ポイントまとめ
- 転職エージェントにも種類がある
- 大手転職エージェント、未経験特化、20代限定、どれが自分に合っているのかあてはめてみる
- 転職エージェントごとに扱う求人が異なるため、複数の転職エージェントに登録する
- 転職エージェントを並行して利用するのは最大4社までにする
IT業界は今「求人倍率が高い」「年収が高い」「手に職をつけることができる」ため、非常に人気の業界になります。世の中のIT技術へのシフトにより、これからも更に需要は増えていきます。
未経験歓迎求人は特に受ける人数が多くなるため、求人が公開された後すぐに募集が埋まってしまうこともあります。
転職は戦略と同時にスピード感も重要になってきます。「どうしようかな？」と考えている場合は「まず転職エージェントに登録してみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
登録や面談、カウンセリング、内定するまですべてのサービスを無料で利用することができます。
IT業界に身を置くことができれば、その後のキャリアアップで希望の会社・希望の年収を目指すことも可能です。スピード感も大切なので、まずは今日転職エージェントへ登録することから始めていきましょう！
| ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
サービス名 |
| | | | | | | |
| 求人数 | 300,000件以上 | 90,000件以上 +非公開求人 | 36,000件以上 +非公開求人 | 時期によって変動 +非公開求人 | 10,000件 +非公開求人 | 全て非公開 | 2,500件 +非公開求人 | 2,000件 +非公開求人 |
| 対象年代 | 全年代 | 全年代 | 全年代 | 20代中心 | 20代中心 | 20代限定 | 20代中心 | 20代中心 |
| 対象地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 関東・関西中心 | 首都圏 | 全国 | 全国 |
| ポイント | 求人数No.1 | 豊富な求人で地方にも強い | 顧客満足No.1 アドバイザーの質が高い | 未経験求人多数 20代から信頼が高い | 未経験歓迎求人多数 書類選考なし | 未経験転職に特化 内定獲得率86% | フリーター、 第二新卒専門 | 若いフリーター、 第二新卒に特化 |
| 公式ページ | リクルートエージェント | doda | パソナキャリア | マイナビエージェント | 就職Shop | アーシャルデザイン | DYM就職 | ハタラクティブ |
よくある疑問
最後に、転職エージェントに関するよくある疑問について解説していきます。
記事内で紹介している内容と重複する部分もありますが、復習も兼ねて確認してみてください。
転職エージェントの利用に料金はかかる？
転職エージェントの登録・利用に費用はかかりません。
転職エージェントに登録すると「キャリアアドバイザー」という転職のプロが担当につきます。キャリアドバイザーを通して採用が決定すると、転職エージェント側は企業から報酬が支払われるしくみになっています。
お金のやりとりは転職エージェントと企業側で完結しているため、転職に関するあらゆるサービスを無料で受けられることができます。
転職エージェントを利用することですぐに転職できるのか？
転職活動を始めて内定がでるまでの期間はおよそ1ヶ月〜半年ほどみておきましょう。
さまざまな転職エージェントの実績を確認すると約7割が3ヶ月以内に内定を獲得していますが、年齢や経験、転職活動にどれくらいの時間を割けるのかでも変わってくるため、あくまで参考程度にとどめましょう。
土日祝でも対応してもらえるのか？
企業にもよりますが、土日祝や定時後に面接を行ってくれる企業は多くあります。
特に最近ではリモート面接が一般的になっているため、一次面接から最終面接まで全てリモートの企業も少なくありません。
企業に合わせ、転職エージェントについても同様で土日祝でも対応してもらることは可能です。
転職エージェントは退会可能なのか？
転職エージェントのサービスが合わない、キャリアアドバイザーと相性がよくないと感じた場合、どちらも簡単に変更することができます。
転職エージェントは一度登録後に退会してもペナルティが無いため、また利用したくなった時に再登録すれば問題ありません。
キャリアアドバイザーについても、担当替えを電話やメールで行うことで変更することができます。