IT業界に向いているのはどんな人だろう?
IT業界に興味がある人はこのようなことを考えたことはありませんか?
他にも、
- 未経験からIT転職を考えているけど、転職後にやっていけるか不安
- 反対にIT業界に向いてない人はどんな人だろう?
と、IT業界を経験したことが無い場合は疑問になると思います。
この記事では、そのような方に向けて以下の内容を解説しています。
この記事でわかること
- IT業界に向いている・働いている人の特徴21選
- ITに向いている人がIT業界で働くためのアクション
- IT業界は働き方の自由度が高い理由
私自身は新卒で入社した会社を4年で辞め、その後ネットワークエンジニアへ転職しています。
その数年後に再度、通信キャリアの企業へ転職して、現在も現役で働いている現役のITエンジニアです。
IT業界で5年以上働いているため、IT業界で実際に働いている人と私の経験も踏まえて解説しています。
IT業界への転職を考えている人の参考になればと思います。
IT業界に向いている人・働いている人に共通する21の特徴
IT業界で働いていると見えてくる、「IT業界に向いている人・働いている人」の特徴を紹介します。
21の特徴
- ITに興味がある
- 勉強や情報収集を続けることができる
- 理論的に考えて行動できる
- 興味があることに没頭できる
- 効率を重視できる
- 試行錯誤ができ、それが苦にならない
- 目的から逆算して行動できる
- 変化に対して柔軟に行動できる
- 新しいものに興味を持てる
- 新しいアイデアや方法を考えられる
- トラブルが起こっても冷静に対応できる
- 楽観的な性格
- 持久力があり、続けることを苦に思わない
- 細かいところが気になる
- 手段に固執しない
- 黙々と作業ができる
- 多少の残業なら気にならない
- すぐに人に聞かない・ひとりで考えながら仕事ができる
- パソコン画面を見続けるのが苦にならない
- 毎日同じ作業をしたくない
- コミュニケーション能力がある
10個以上当てはまるようであれば、IT業界に向いていると考えて問題ないと思います。
すべての項目にあてはまる人はなかなかいません。
分類してひとつずつ解説していきます。
分類1.興味・関心
特徴1.ITに興味がある
これに関しては大前提で、必須項目です。
ITに興味が無ければ、仕事が辛く感じて続きません。
難しく考える必要はありません。例えば以下のようなことを日常的に実施しているでしょうか。
- アプリケーションに興味がある
- AIなど新しい技術に興味があり、ネット記事などを読んでいる
- GAFAを知っているか
など
ITに興味を持つことは大前提です。
特徴2. 勉強や情報収集を続けることができる
IT技術は日々進歩していて、たくさんの企業で毎日のように新しい発表があります。
とはいえ、IT技術全ての分野を網羅的に勉強するのは非現実的です。
最低限でも、自分が目指しているITエンジニアについては、プロフェッショナルを目指し、それを維持する必要があります。
ITエンジニアの種類
- システムエンジニア
- プログラマー
- Webエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- AIエンジニア
- インフラエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
など
勉強や情報収集を日常で気に実施できる人は向いています。
分類2. 性格・考え方
特徴3. 理論的に考えて行動できる
いきあたりばったりではなく、事前に「こうなるかな?」と理由をつけて考えていけることが重要です。
たまたまうまくいった、ではなく、設計内容についてひとつひとつ理由を説明できなければいけません。
論理的思考はロジカルシンキングに関する本を読むことで強化することができます。
論理的に考えて行動できる人は向いています。
特徴4. 興味があることに没頭できる
すぐに「飽きる」人には向いていません。
これまでになにか没頭できるような経験や趣味がある人が多いです。
例えば、以下のような人はIT業界に多くいます。
- ゲームが好きで休みの日はゲーム漬け
- 昔から続いている趣味がある
なにかに没頭したことがある・昔から続いている趣味がある人は向いています。
特徴5. 効率を重視できる
仕事に効率を求めるひとはIT業界に向いています。
仕事量が多いIT業界では、いかに楽をして多くの成果をだせるかを考える必要があります。
効率を考えて行動できる人は向いています。
特徴6. 試行錯誤でき、それが苦にならない
論的に仕事をしていても、うまくいかない場面はたくさんあります。
推論→実施→結果確認→NG→理由を考える→推論・・・・
といったことが起こります。
この試行を繰り返すことは重要です。もし納品したソフトウェアやネットワーク機器にトラブルが発生しても、「〇〇が理由かもしれない」と素早く反応することができるよういんあります。
試行錯誤することが苦にならない人は向いています。
特徴7. 目的から逆算して行動できる
目的(ゴール)から逆算して「なにをやっていけばいいのか?」を考えることが大切です。
仕事には納期があり、それぞれの役割をこなしながらゴールに進んでいきます。
定食屋Aに12:00に着くためには、自宅を10:00にでてこの時間の電車に乗って、〇〇駅で乗り換えれば行ける。のようなイメージです。
特徴8. 変化に対応して柔軟に行動できる
IT業界は変化が多いです。
ソフトウェアのバージョンアップ、社内システムの更新、セキュリティの考え方など、常に変化しています。
昔はこうだったから、といったことは通用しません。
新しい技術を受け入れられる人は向いています。
変化に対応して柔軟な行動ができる人は向いています。
特徴9. 新しいものに興味を持てる
新しいものに興味をもてることは重要です。
IT業界では新しい技術が取り入れられることや、システムの考え方も時代に合わせて常にアップデートされていきます。
ただ、この新しい技術を早く習得することができれば、「業界でも貴重な人材」として「給料も高くなる」傾向にあります。
新しいものに興味を持てる人は向いています。また、IT業界でも「使える」人材になることができます。
特徴10. 新しいアイデアや方法を考えられる
人の考えにいつも乗っかるのではなく、(できるかどうかは置いといて)「こんなアイデアどうでしょうか?」と提案できるひとはITに向いています。
新しいアイデアや方法を思いつける人は向いています。
特徴11. トラブルが起こっても冷静に対応できる
ITにはトラブルがつきものです。
トラブルの例
- ソフトウェアにバグがあった
- サーバーがダウンした
- ネットワークがつながらなくなった
- システムに脆弱性があり、セキュリティ攻撃を受けた
トラブル発生時には落ち着いて関係各所への連絡と一時的な対応が必要です。
慌てて自分が気づいたトラブルをもみ消したり正しい情報を伝えられないと、被害が大きくなります。
想定外のことが起こっても冷静に判断できる人は向いています。
特徴12. 楽観的な性格
IT業界は仕事量が多いことやトラブル対応などで忙しい業界になります。
以下のように楽観的に考えることでストレスをため込みにくくなります。
- 悲観的になってもなにも解決しない
- ひとつひとつ対応していけばなんとかなる
- めちゃくちゃ忙しくなっても「納期までに終わればいいや」と判断できる
楽観的でポジティブにものごとを考えることができる人は向いています。
特徴13. 持久力があり、続けることを苦に思わない
常に体を動かしている訳ではない為、体力を必要とするわけではありませんが、
以下には疲れが溜まりやすいです。
- 脳
- 目
- 肩、背中
- お尻、足
オフィス用品は高品質な椅子などが使われていますが、自宅にある椅子でリモートワークなどをすると余計に疲れます。
休憩時間などは決まっていないことが多いので、積極的にリフレッシュして仕事を片付けていきます。
集中できる持久力がある人は向いています。
特徴14. 細かいところが気になる
ITは仕様を決めるところから実際に手を動かしてコードやコンフィグをかくところまで、一貫して細かい仕事になります。
例えば、ネットワーク機器でも設定を1行間違えるだけで他との通信ができないということもあります。
巨大なシステムでも、分解していけばひとつひとつは細かい仕事の積み重ねです。
細かいところまで気に掛ける人は向いています。
特徴15. 手段に固執しない
ITに限定した内容ではないですが、目的と手段の違いはわからないといけません。
- 目的:インターネットに接続したい
- 手段:光回線を手配する
インターネットに接続するためには光回線でも接続できますが、他には無線Wi-fi、テザリング、フレッツ接続などさまざまです。
なぜインターネットに接続したいのか?価格は?帯域は?といった、目的の背景を理解したうえで手段を選択する必要があります。
目的は達成できるからといってひとつの手段に固執するのはトラブルの元です。
ユーザーの目的を最適に解決できるヒアリング力・提案力が必要になります。
分類3. 働き方
特徴16. 黙々と作業ができる
営業のように電話をしたり客先に向かうのではなく、デスクに向かって仕事をすることが大半です。
体を動かしていたい、じっとしていられない、という方には難しいです。
黙々と作業ができる人は向いています。
特徴17. 多少の残業なら気にならない
IT業界は残業あります。これは大手企業でも中小企業でも同じです。
最近は法律を遵守しなければ従業員も辞めていくということもあるためサービス残業はあまりないです。
その代わり、残業代による年収アップと案件の合間に長期連休を取ることができるため、トータルで見ると待遇は良いと思います。
残業しても大丈夫という人は向いています。
特徴18. すぐに人に聞かない・ひとりで考えながら仕事ができる
IT業界は覚える技術や知識が多い上に進歩が速いです。
IT未経験で慣れていないと最初はなにもわからないかもしれません。
しかし、わからないことがあってもすぐに人に聞かず、まずは自分で30分でもいいので考えたり調べることが必要です。
自分で考えて行動できる・調べる癖がある人は向いています。
特徴19. パソコン画面を見続けるのが苦にならない
エンジニアはパソコンと向き合う時間が仕事のほとんどを占めます。
打ち合わせ中でも議事録をとったり資料を確認したりします。
パソコンの画面を長時間見ても苦痛にならない人は向いてます。
特徴20. 毎日同じ作業をしたくない
工場の作業やレジ打ちのように、決まった作業を毎日行うことはまずありません。
メールチェックや勤怠入力などルーチンワークもありますが、設計や構築はユーザーごとに内容が異なります。
同じ作業ではなく考えながら仕事をしたい人には向いてます。
分類4. 人間関係
特徴21.コミュニケーション能力がある
IT業界はパソコンと向き合っていればいいというわけではありません。
仕事を進めていく上でコミュニケーション能力は必要になります。
コミュニケーションが必要なタイミング
- 報告・連絡・相談を上司に報告する
- 社外・社内での打ち合わせ時に発言する
- 設計資料・コードのレビュー
- 請負会社への作業指示(作業を受ける側も)
営業程のトーク力は必要ありませんが、自分の考えを伝えるタイミングやプレゼンをする機会はわりとあります。
人と関わりたくないという方は向いていないかもしれませんが、これらは正直慣れなので場数をこなせば自然と身についていきます。
コミュニケーションが取れるひとは大丈夫です。
IT業界が向いていない人の特徴
IT業界に向いている人の反対の特徴をもつひとは、あまり向いていません。
21の特徴の反対
- ITに興味が無い
- 勉強や情報収集はできない
- 理論的に考えて行動きない
- 興味があることに没頭したことがない
- 効率は重視しない
- 試行錯誤することが苦痛
- 目的から逆算して行動できない
- 変化に対して柔軟に行動できない
- 新しいものに興味は無い
- 新しいアイデアや方法を考えられない
- トラブルが起こってたら慌てる・隠してしまう
- 悲観的な性格
- 持久力がない
- 細かいところが気にならない
- 手段に固執する
- 黙々と作業ができない
- 残業は絶対したくない
- 待ちの姿勢で仕事したい
- パソコン画面を見続けるのは苦痛
- 毎日同じ作業をしたい
- 人とコミュニケーションを取りたくない
これらに11個以上あてはまるのであれば、IT業界は向いていません。
転職をしても辛い・すぐに辞めてしまう可能性があるため、おすすめできません。
IT業界が向いているとわかった後のアクション
IT業界に興味があり、いづれIT業界で働きたい気持ちがある場合はまず行動してみることをおすすめします。
アクション例
- IT関係の本で独学してみる
- 資格に挑戦してみる
- スクールに通ってみる
- 転職サイトに登録してみる
IT業界のエンジニアだからといって、必ずプログラミングが必要だとは限りません。
そのため、プログラミングはしたくないけどIT業界に興味がある場合は、
- どのような職種があるのかを調べる
- IT技術はどのような仕組みで動いているのか勉強する
について行動していくと、IT業界にも多くの職種があることが見えてきます。
以下のシリーズは図解が豊富でIT技術についてわかりやすくまとめています。
資格に挑戦してみる
国家資格である「ITパスポート」や「基本情報技術者」に挑戦してみると、IT技術についての基礎を学ぶことができます。
ITエンジニアスクールに通ってみる
右も左もわからないままいきなり独学は難しいという場合は、ITエンジニアを養成するスクールで無料体験などしてみてはいかがでしょうか。
転職サイトに登録してみる
転職サイトに登録すると、IT転職の求人を見ることができます。
どのようなIT技術でどのような仕事をするのか、まずは情報収集してみてはいかがでしょうか。
IT業界に向いている人は働き方の自由度が高い
IT業界のエンジニアは他の業界と比べ、以下のように働き方の自由度が高くなります。
- フリーランサーになれる
- スーパーフレックス制度で働ける
- 業界内の転職は難易度が低い
企業に縛られずフリーランサーとして働くことも可能で、企業に属していてもリモートワークで自宅にいながら仕事ができます。
また、IT業界では転職が日常茶飯事であるため、「年収や自分の地位をあげるための転職」の難易度は低いです。
スーパーフレックス制度は企業ごとに決められた月間総労働時間を満たすことが条件で、出勤・退勤を自由に選択することができる制度です。
この記事のまとめ
IT業界に向いている人の特徴21選と、IT業界への転職を考えている方が次にとるアクションについて解説しました。
21の特徴
- ITに興味がある
- 勉強や情報収集を続けることができる
- 理論的に考えて行動できる
- 興味があることに没頭できる
- 効率を重視できる
- 試行錯誤ができ、それが苦にならない
- 目的から逆算して行動できる
- 変化に対して柔軟に行動できる
- 新しいものに興味を持てる
- 新しいアイデアや方法を考えられる
- トラブルが起こっても冷静に対応できる
- 楽観的な性格
- 持久力があり、続けることを苦に思わない
- 細かいところが気になる
- 手段に固執しない
- 黙々と作業ができる
- 多少の残業なら気にならない
- すぐに人に聞かない・ひとりで考えながら仕事ができる
- パソコン画面を見続けるのが苦にならない
- 毎日同じ作業をしたくない
- コミュニケーション能力がある
11個以上あてはまれば、IT業界に向いています。
IT業界に向いている人、IT業界で働きたいという場合はすぐに行動してみましょう。
ITエンジニアの平均年収は他の業界と比較して高い水準にあります。
転職サイトに登録して求人をみてみると、想定年収も確認することができます。
自分がITのどの分野でプロフェッショナルとして働いていきたいのか、そのポジションではどれくらいの年収を得ることができるのか、まずは確認してみてはいかがでしょうか。
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